ふだんのくらしをささえるしごと 原田 美夢さん(大阪発達総合療育センター)
このコーナーでは、学生の方や、福祉の仕事に関心のある方に向けて、大阪市内の社会福祉施設で働く若手職員の声を、Q&A形式でお届けします。
大阪発達総合療育センター 原田 美夢さん
・医療型障がい児入所施設 保育士
(資格:保育士・幼稚園教諭免許二種)
・勤務年数:4年目(令和5年11月時点)
Q1 今の仕事に就いたきっかけをおしえてください。
中学2年生の時に見た「グッドライフ」というドラマに感銘を受け、私も入院中のこどもたちの不安を取り除き、少しでも笑顔にできる保育士になりたいと考えたのがきっかけです。
Q2 担当している施設での仕事は、誰を対象とした、どんな仕事ですか?
私が所属する医療型障がい児入所施設わかばでは、0歳~18歳の肢体不自由児・重症心身障がい児を対象にしています。私たち保育士・介護福祉士は、主に入院中のこどもたちの日常生活のサポートをしています。こどもたちは、「安全にご飯が食べたい」や「長時間座れるようになりたい」、「杖を使って歩けるようになりたい」など様々な目標をもって入院しています。こどもたちの入院目標が達成できるよう、多職種連携をしながら、食事介助や入浴介助などの日常生活の援助をおこなっています。また行事や活動、日々の関わりをとおして、こどもたちの心のケアをおこなっています。
Q3 仕事をしている中で感じる「やりがい」や「魅力」をおしえてください
こどもたちの成長を実感できた時はやりがいにつながります。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士がおこなうリハビリだけでなく、病棟で過ごす時間の中で私たちの関わりがこどもたちの成長につながっていると感じる瞬間はこどもたちだけでなく、私たちにとっての喜びでもあります。またこどもたちは家族から離れ、不安を抱えながら入院しています。行事や活動の準備は大変だと思うこともありますが、私たちの企画した行事や活動、関わりをとおして、安心し笑顔になっていただけた瞬間は、この仕事のやりがいであり魅力だと思います。
Q4 仕事をしていて大変だったこと、苦労したことはありますか?
こどもたちや利用者様によってコミュニケーションの取り方や、意思表示の方法はさまざまです。入職してすぐは、その人ならではの表現を理解できず苦労しました。先輩職員の関わりや支援を通して学び、その人ならではの表現を理解できた時は、こどもたちや利用者様と関わる楽しさを実感できます。
Q5 福祉を学ぶ学生や、福祉の仕事に関心がある方に向けてメッセージをお願いします
福祉の仕事は大変で専門性が高く、自分には難しいと考えてしまう方がいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。何でも「やってみたい!」と考え、こどもたちや利用者様一人ひとりと関わってみたいという気持ちがあればぜひ、この業界に飛び込んでみてください。きっと皆さんも福祉の仕事のやりがいや魅力の虜になるはずです。福祉の現場で皆さんが活躍できること願っております。
──ありがとうございました!
- 原田さんが働く「大阪発達総合療育センター」(社会福祉法人愛徳福祉会)のホームページはこちらから
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- 福祉に関心がある学生の方など、記事をご覧になって「こんな施設に見学に行ってみたい」「実際に職員の話を聞いてみたい」と思われた方は、大阪市社会事業施設協議会HPのお問合せフォームまでお問合せください。事務局を担当する大阪市社会福祉協議会の職員が、あなたの思いをお聞きし、施設・団体等におつなぎします。
- この記事は、「福祉のおしごと魅力発見ミーティング」(令和5年11月)に出席した若手職員の声をお届けしています。企画概要はこちらから。
※本記事の記載内容は令和6年3月時点の情報を基本としていますのでご了承ください。