ふだんのくらしをささえるしごと 齋藤愛さん(加美北特別養護老人ホーム)
このコーナーでは、福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心のある方に向けて、大阪市内の社会福祉施設で働く若手職員の声を、Q&A形式でお届けします。
加美北特別養護老人ホーム 齋藤愛(さいとう・めぐみ)さん
・特別養護老人ホームの管理栄養士・採用担当(資格:管理栄養士)
・勤務年数:9年目(令和3年11月時点)
Q1 今の仕事に就いたきっかけをおしえてください。
家族に糖尿病や認知症を患っている者がおり、家族の役に立つ知識を学びたいと思い、管理栄養士を養成する大学に通い、老人ホームに就職しました。
今の施設での就職の決め手は、働いているスタッフが笑顔で働いていて、あいさつを大切にしていて、雰囲気が良かったからです。
Q2 担当している施設での仕事は、誰を対象とした、どんな仕事ですか?
特別養護老人ホームで主に高齢者の方を対象に、施設の管理栄養士としての業務(献立作成、食事形態の調整、栄養ケア業務、データ管理、イベント食の計画と実施等)を施設栄養士5名で行っています。
また、法人の新卒採用や、新入職員の研修や、法人規模の研修など、採用と人材育成の業務を行っています。
Q3 仕事をしている中で感じる「やりがい」や「魅力」をおしえてください。
利用者様と毎日接することで、利用者様の変化に気づくことができ、変化に合わせて多職種連携で対応を変えていくことで、利用者様がより快適に過ごすことができるようになった時にやりがいを感じます。また、自分たちが利用者様へ行った支援へのリアクションを直接感じることができることはこの仕事の魅力だと思います。
採用業務については、高齢者支援に興味がある学生さんへ各職種の仕事についてお伝えし、一緒に働ける仲間を増やすことができた時にやりがいを感じます。業界全体的な話をすると、機械の導入で体力的な問題を改善したり、給与面の改善や多様な働き方の導入など、働きやすい環境づくりがされているので、働く人も増えていて、かなり将来性のある仕事だと思います。
Q4 仕事をしていて大変だったこと、苦労したことはありますか?
利用者様の希望に沿う対応ができない状況になった時に心苦しさを感じます。例えば、病気の影響で好きな物を好きなだけ食べられない利用者様もおられます。そういった時には医師や他職種と連携しながら、体調を管理し、体調悪化につながらない程度でご希望に沿えることがないか考えて提案します。利用者様の安全や健康を守りながら、利用者様の希望にできるだけ沿った対応を考えています。
Q5 どのような人が高齢者福祉の仕事に向いていると思いますか?
「人と接するのが好きな方、優しさや相手を想う心をお持ちの方、勉強熱心な方、チームで仕事を進めるのが好きな方、スキルアップしたいと考えている方」は向いていると思います。働きながら学ぶことがたくさんありますし、いろいろな資格もあります。チームで働きながら成長したいという方にはピッタリだと思います。
Q6 最後に福祉を学ぶ学生や、福祉の仕事に関心がある方に向けてメッセージをお願いします。
介護の仕事は本当に将来性のある仕事だと思います。利用者様も働く人もどんどん増えていて急成長をしている業界です。少しでも高齢者支援に興味のある方は、施設見学やインターンシップなどへ積極的に参加して、現場を見てください。皆さんを必要としている人がたくさんいます。ぜひ一緒に「人生の大先輩である利用者様」の生活を豊かにするお手伝いをしましょう。
──ありがとうございました!
● 齋藤さんが働く「加美北特別養護老人ホーム」(社会福祉法人和悦会)のホームページはこちら
● 福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心がある方で、記事をご覧になって「こんな施設に見学に行ってみたい」「実際に職員の話を聞いてみたい」と思われた方は、大阪市社会事業施設協議会HPのお問合せフォームまで。事務局を担当する大阪市社会福祉協議会の職員が、あなたの思いをお聞きし、施設・団体等におつなぎします。
● この記事は、広報誌「大阪の社会福祉」と大阪市社会事業施設協議会HPの連動企画として、「福祉を学ぶ学生のための施設職職員とのWEB懇談会」(令和3年11月)に出席した若手職員の声をお届けしています。企画概要や他の職員の記事はこちらから。
※本記事の記載内容は令和4年1月時点の情報を基本としていますのでご了承ください。