ふだんのくらしをささえるしごと 樽井将哉さん(救護施設 三徳寮)
このコーナーでは、福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心のある方に向けて、大阪市内の社会福祉施設で働く若手職員の声を、Q&A形式でお届けします。
救護施設 三徳寮 樽井将哉(たるい・まさや)さん
・救護施設のケアスタッフ
・勤務年数:6年目(令和3年11月時点)
Q1 今の仕事に就いたきっかけをおしえてください。
学生時代に地域コミュニティのゼミに所属していました。その際、大阪西成区の現状を学び、興味を持ち、生活困窮に関する仕事に就きたいと思ったのがきっかけです。
Q2 担当している施設での仕事は、誰を対象とした、どんな仕事ですか?
疾病や障がいなどのさまざまな理由によって、日常生活を営むことが困難な成人男性の方が利用する生活保護の施設です。
私はケアスタッフとして日常介助から生活や自立に向けた相談支援を行っています。
Q3 仕事をしている中で感じる「やりがい」や「魅力」をおしえてください。
私の支援を通して利用者から「ありがとう」と言ってもらえた時にやりがいを感じます。
また救護施設に入所する理由はさまざまであるため、その理由と今後の課題を共に解決していくことがこの仕事の魅力だと私は思っています。
Q4 仕事をしていて大変だったこと、苦労したことはありますか?
入職当初、利用者とコミュニケーションを上手くとることができず、利用者に声をかけても返事を返してもらえない、という状況がありました。悩んでいた私に先輩職員が「積極的に話さなくても良い」と助言をしてくれました。しばらくすると利用者の方から相談をしてくるようになり、私の悩みは解消されました。利用者との距離感の大切さを教えていただきました。
Q5 就職する前のイメージと、実際に働いてみてギャップを感じたことはありますか?
入職前、「資格もなく福祉の知識もないため続けていけるかな」と不安でしたが、福祉の仕事に就いてみて、学生時代のイメージは払拭されました。人との関わりにおいて大変だと感じることもありますが、心が通じ合えた時や感謝の言葉をいただいた時はなんとも言えない喜びを味わうことができます。
Q6 最後に福祉を学ぶ学生や、福祉の仕事に関心がある方に向けてメッセージをお願いします。
私はまったく福祉の知識がない状態でこの業界に入りました。もちろんはじめは学ぶことがたくさんありますが、毎日仕事をするうえで必ず知識や自信に変わっていくと思います。
ぜひ、皆さんも福祉の仕事にトライしてみませんか。
──ありがとうございました!
● 樽井さんが働く「三徳寮」(社会福祉法人大阪自彊館)のホームページはこちら
● 福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心がある方で、記事をご覧になって「こんな施設に見学に行ってみたい」「実際に職員の話を聞いてみたい」と思われた方は、大阪市社会事業施設協議会HPのお問合せフォームまで。事務局を担当する大阪市社会福祉協議会の職員が、あなたの思いをお聞きし、施設・団体等におつなぎします。
● この記事は、広報誌「大阪の社会福祉」と大阪市社会事業施設協議会HPの連動企画として、「福祉を学ぶ学生のための施設職職員とのWEB懇談会」(令和3年11月)に出席した若手職員の声をお届けしています。企画概要や他の職員の記事はこちらから。
※本記事の記載内容は令和4年1月時点の情報を基本としていますのでご了承ください。