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2022.03.14

ふだんのくらしをささえるしごと 上田悠花さん(救護施設 三徳寮)

このコーナーでは、福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心のある方に向けて、大阪市内の社会福祉施設で働く若手職員の声を、Q&A形式でお届けします。

救護施設 三徳寮 上田悠花(うえだ・ゆうか)さん

・救護施設のケアスタッフ(資格:社会福祉士)

・勤務年数:3年目(令和3年11月時点)

Q1 今の仕事に就いたきっかけをおしえてください。

大学時代の実習がきっかけです。実習を通して生活保護を受けている方の生活や現状を学び、生活困窮者の自立支援に関わった仕事をしたいと思いました。

Q2 担当している施設での仕事は、誰を対象とした、どんな仕事ですか?

主に障がいや疾病のために1人での生活が困難な18歳以上の男性を対象とした福祉施設です。利用者の目標や希望に沿って、一人ひとりに合った自立を目指した支援を行っています。

ケアスタッフとして、日常生活支援(食事、入浴、服薬)、個別支援計画・ケース記録の作成、地域移行支援等の仕事をしています。

救護施設 三徳寮

Q3 仕事をしている中で感じる「やりがい」や「魅力」をおしえてください。

救護施設は、さまざまな障がいや疾病を持った方が利用しています。そのため、障がいの特性や価値観、性格は一人ひとり異なり、支援が難しいことが多くあります。その方の希望や考えている事を汲みとって対応することができた時にやりがいを感じます。

Q4 仕事をしていて大変だったこと、苦労したことはありますか?

急激にADL(日常生活動作)が低下し、当施設では対応が難しい利用者の方がいました。老人ホームの移行まで、バリアフリーが十分でない当施設で本人が安全に生活するための対応を考える必要がありました。また、車椅子の移乗や紙パンツの交換等の介助が必要でしたが、知識がなかったため戸惑い、苦労しました。

その際に、同じグループの先輩職員から助言や励ましの言葉をいただいたり、一緒に解決方法を考えたりしていただき、対応することができました。

クラブ活動の作品を掲示

Q5 救護施設として行政との連携はどのようにされていますか?具体的な場面や関わり方などをおしえてください。

救護施設で利用者の方を支援するためには、生活保護の実施機関※ と連絡を取り合い、常に最新の情報を共有しておくことが必要とされます。その結果、スムーズに利用者の方にサービスを提供し、信頼関係を築くこともできます。

救護施設への入所は、実施機関※ からの措置入所となります。入所前に、利用者、ケースワーカーと面接を行い、支援に必要な情報や今後の展望などを話していきます。入所後は、病気の発症時や就労先が決まった時、問題行動が合った場合など、実施機関の担当ケースワーカーに連絡を入れて情報共有をします。その後、それぞれの事柄に必要な対応をしていきます。その他にも戸籍や年金の受給権が不明な場合、担当ケースワーカーから調査の依頼があり、結果を報告することもあります。

※生活保護法により、生活保護の実施機関は「都道府県知事、市長及び福祉事務所を管理する町村長」と位置付けられています(実務上は上記のとおり行政の担当ケースワーカーと連携)。

Q6 最後に福祉を学ぶ学生や、福祉の仕事に関心がある方に向けてメッセージをお願いします。

今の職に就き、利用者の方の支援を通して、嬉しいことや楽しいこと、逆に辛いことやしんどいことを経験しました。その中で、自分なりに仕事のやりがいを見つけることができ、今後も福祉に携わりたいと考えています。

明るいイメージが多くない福祉業界ですが、少しでも興味がある方は就職の選択肢に入れて欲しいと思います。

──ありがとうございました!

● 上田さんが働く「三徳寮」(社会福祉法人大阪自彊館)のホームページはこちら

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● 福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心がある方で、記事をご覧になって「こんな施設に見学に行ってみたい」「実際に職員の話を聞いてみたい」と思われた方は、大阪市社会事業施設協議会HPのお問合せフォームまで。事務局を担当する大阪市社会福祉協議会の職員が、あなたの思いをお聞きし、施設・団体等におつなぎします。

● この記事は、広報誌「大阪の社会福祉」と大阪市社会事業施設協議会HPの連動企画として、「福祉を学ぶ学生のための施設職職員とのWEB懇談会」(令和3年11月)に出席した若手職員の声をお届けしています。企画概要や他の職員の記事はこちらから。

※本記事の記載内容は令和4年1月時点の情報を基本としていますのでご了承ください。

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