ふだんのくらしをささえるしごと 橋本彩乃さん(特別養護老人ホームゆめあまみ)
このコーナーでは、福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心のある方に向けて、大阪市内の社会福祉施設で働く若手職員の声を、Q&A形式でお届けします。
特別養護老人ホームゆめあまみ 橋本彩乃(はしもと・あやの)さん
・特別養護老人ホームの介護士(資格:介護福祉士)
・勤務年数:5年目(令和3年11月時点)
Q1 今の仕事に就いたきっかけをおしえてください。
高校生の時に祖母が認知症になり、今までの恩返しがしたい、家族のなかで自分が率先してサポートしたいと思ったことがきっかけで、介護の専門学校へ行き、介護福祉士を取得しました。
Q2 担当している施設での仕事は、誰を対象とした、どんな仕事ですか?
高齢者が今まで過ごしてきた生活を、施設でも変わらず安心して暮らすために、一人では難しくなってきた身の回りをお手伝いをする仕事です。
Q3 仕事をしている中で感じる「やりがい」や「魅力」をおしえてください。
「お姉ちゃんやからお願いできる」「お願いしてやっぱり正解やった」と頼りにしてもらえたり、ご利用者様の笑顔が見れた時にとてもやりがいを感じます。
命の大切さ、感謝の気持ちを伝えることの大切さを教えてもらえる、そして人として成長できる機会を与えてもらえるが介護の仕事の魅力だと思います。
Q4 仕事をしていて大変だったこと、苦労したことはありますか?
認知症の方に対しての関わり方です。
自身の意思をうまく伝えることができず行動で表現されたサインに気付くことができませんでした。何を意味しているのか、どう関わっていいのかわからずその方の行動の背景を知ることに苦戦しました。その方の一日の様子をしっかり観察する、たくさんコミュニケーションをとる、他の職員がどの様に関わっているのか聞くということを実践しています。
Q5 支援の中で、もっとも心がけていることは何ですか?
高齢者お一人おひとりの「こういう風に生きたい」という意思を大切にし、その人が心地よく過ごせる、ここで最期暮らせて良かったと思っていただけるよう、心に寄り添ったケアを常に心がけています。
Q6 最後に福祉を学ぶ学生や、福祉の仕事に関心がある方に向けてメッセージをお願いします。
介護の仕事に限らず、楽しくできることに意味があると私は思います。
特に福祉の仕事は実際に現場に行かないと想像できないことばかりだと思います。
これから福祉の仕事に就こうとしている方、また何かのきっかけで福祉に関わる機会ができた方、いつか福祉業界の仲間としてお会いできる日を楽しみにしています。
──ありがとうございました!
● 橋本さんが働く「特別養護老人ホームゆめあまみ」(社会福祉法人隆生福祉会)のホームページはこちら
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● この記事は、広報誌「大阪の社会福祉」と大阪市社会事業施設協議会HPの連動企画として、「福祉を学ぶ学生のための施設職職員とのWEB懇談会」(令和3年11月)に出席した若手職員の声をお届けしています。企画概要や他の職員の記事はこちらから。
※本記事の記載内容は令和4年1月時点の情報を基本としていますのでご了承ください。