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2022.03.11

ふだんのくらしをささえるしごと 西 理華さん(大国保育園)

このコーナーでは、福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心のある方に向けて、大阪市内の社会福祉施設で働く若手職員の声を、Q&A形式でお届けします。

大国保育園 西 理華(にし・りか)さん

・保育園の保育士(資格:保育士、幼稚園教諭二種免許)

・勤務年数:10年目(令和3年11月時点)

西 理華さん

Q1 今の仕事に就いたきっかけをおしえてください。

保育士の仕事に就いたきっかけは、自分自身が子どもの時の担任だった先生が好きで、「こんな先生になりたい」と思い、保育士をめざしました。

学生時代には、母園(=子どもの時に通っていた園)で保育補助のアルバイトをしていました。

今の法人には、短大の2回生の保育実習でお世話になりました。1日の中で子どもたち一人ひとりと向き合える時間が多くあり、子どもたちにやらせる保育ではなく、子どもたちの気持ちを尊重した保育を大切にしているところが素敵だと思い就職しました。

大国保育園

Q2 担当している施設での仕事は、誰を対象とした、どんな仕事ですか?

大国保育園は、0歳~就学前児童の子どもたちを預かる99名定員の保育施設です。

現在、4歳児クラスのリーダーをさせていただいています。保護者のみなさんに安心して子どもたちを預けてもらえるように、日々子どもたちの生活習慣を一緒に見守ったり、社会性が身につくように保育の中で子どもたちに伝えています。

Q3 仕事をしている中で感じる「やりがい」や「魅力」をおしえてください。

自園には毎月遠足があります。都会の中にある保育園なので、バスで自然の多い公園に行ったり、味覚狩り、夏にはキャンプ、冬には雪遊びと自然と触れ合える機会が多くあります。準備などは大変な時もありますが、子どもたちの楽しそうな笑顔を見ると、できてよかったなとやりがいを感じます。

また、卒園した子どもたちもよく保育園に遊びに来てくれたり、例年は卒園児の子どもたちが参加できる行事も多くあり、卒園したら終わりではなく、卒園してからも子どもたちが「ただいま」と気軽に帰って来れるように、見守っていける環境を心掛けています。

写真提供:大国保育園

Q4 仕事をしていて大変だったこと、苦労したことはありますか?

子どもたちにはさまざまな家庭背景があります。その中で、さまざまな感情を抱える子どもたちもおり、子どもたちが表に出す行動だけを見て、判断したり関わるのではなく、子どもたちの行動の奥にはどのような気持ちがあるのかを理解しながら、関わる必要があります。

正直、悩んで自分自身もしんどくなったこともありますが、長い目線で見守り、関わっていくことで、子どもたちが成長をしていく姿を見ることができました。今では、定期的に保育園に顔を出してくれたりと、私に会いに来てくれてとても嬉しく感じます。

Q5 保育士として、もっとも心がけていることは何ですか?

相手の目線に立って話を聴いたり、一緒に解決方法を考えていくことです。子どもにとっても、保護者にとっても同じ目線でなければ、わからないことや話せないことも多くあります。「この先生なら、わたしのこと見てくれている」「この先生に相談したい」と思ってもらえるように日々関わりを心掛けています。

相手に寄り添って傾聴することが大切だと思っています。

子どもたちと保育士が過ごす園庭

Q6 最後に福祉を学ぶ学生や、福祉の仕事に関心がある方に向けてメッセージをお願いします。

福祉の仕事というのは、人手不足や大変そうというイメージがあるかもしれません。

「誰かの役に立ちたい」という思いやさまざまな思いを持って、福祉の仕事に就こうか悩んでいるみなさん!その気持ちこそが福祉の現場で必要とされています。

ぜひ、一緒に福祉の仕事ができることを楽しみにしています。

──ありがとうございました!

● 西さんが働く「大国保育園」(社会福祉法人石井記念愛染園)のホームページはこちら

画像をクリックすると施設(法人)のホームページへ移ります

● 福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心がある方で、記事をご覧になって「こんな施設に見学に行ってみたい」「実際に職員の話を聞いてみたい」と思われた方は、大阪市社会事業施設協議会HPのお問合せフォームまで。事務局を担当する大阪市社会福祉協議会の職員が、あなたの思いをお聞きし、施設・団体等におつなぎします。

● この記事は、広報誌「大阪の社会福祉」と大阪市社会事業施設協議会HPの連動企画として、「福祉を学ぶ学生のための施設職職員とのWEB懇談会」(令和3年11月)に出席した若手職員の声をお届けしています。企画概要や他の職員の記事はこちらから。

※本記事の記載内容は令和4年1月時点の情報を基本としていますのでご了承ください。

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