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2023.03.07

ふだんのくらしをささえるしごと 山内 風知さん(救護施設 三徳寮)

このコーナーでは、福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心のある方に向けて、大阪市内の社会福祉施設で働く若手職員の声を、Q&A形式でお届けします。

救護施設 三徳寮 山内 風知(やまうち ふうち)さん

・救護施設 ケアスタッフ

・勤務年数:2年目(令和4年11月時点)

Q1 今の仕事に就いたきっかけをおしえてください。

私が福祉の仕事を意識した最初のきっかけは、スーツを着なくていい仕事をしたいと思ったことです。学生時代は心理学を学んでいたこともあってか、パソコンに向かって仕事をしている自身の姿より、利用者支援をしている姿の方がイメージしやすいというのもありました。今の法人と出会ったきっかけは、就活支援のサイトで福祉の分野を調べた時に、上の方に名前が出てきたというだけです。偶然見つけて、施設見学に応募してみたのが最初の出会いです。

Q2 担当している施設での仕事は、誰を対象とした、どんな仕事ですか?

施設での仕事は、生活保護を受給している方を対象とした、自立支援の仕事です。救護施設は生活保護を受けている人が集団で生活する施設で、私たちは主に自身が担当する10人程度の利用者の自立の手助けをしています。自立支援と曖昧に言っているのは、自立の形は人それぞれで、ある人にとっての目標は仕事をして生活保護なしで生活できるようになることであり、他のある人にとっての目標は施設内で自分のことを自分でできるようになることなど、目標は人によって違うので支援の仕方も人によって変わるからです。それぞれの利用者が叶えたい希望を達成できるように手助けするのが私たちの仕事であると私は考えています。


面談スペース

Q3 仕事をしている中で感じる「やりがい」や「魅力」をおしえてください。

私の性格の問題もありますが、「やりがい」というほど大げさなものは今のところ感じていません。ただ、利用者の「ありがとう」という言葉には悪い気はしないです。

正直、仕事をしていて「こんなことして意味あるのか」と思うことや、時間をかけて準備していたことが全部台無しになることもありました。そんななかで、あまり仕事が辛いと思わないのは、毎日それなりに仕事が楽しいからだと思います。具体的に何が楽しいのかを聞かれても答えることはできませんが。

Q4 仕事をしていて大変だったこと、苦労したことはありますか?

明確に大変だったこと、苦労したことは今のところないような気がします。毎日朝起きなければいけないことが一番大変です。

Q5 利用者さんとの関係で、上手くいかずに悩んだ時にどうしていますか?

支援に大きく支障がでるような関係の悪化を経験していないので、大きく頭を悩ませたことはないですが、気になったことはすぐに上司に相談するようにしています。

ただ、私自身そもそもあまり深く悩む方の人間ではないですし、人との関係の悪化というのは完全に避けられるものではないと考えているので、何が良くなかったか、その中で今後に向けて修正できることは何かを考えるにとどめて、あまり気にしないようにしています。


三徳寮建物

Q6 最後に福祉を学ぶ学生や、福祉の仕事に関心がある方に向けてメッセージをお願いします。

「ぜひ、福祉の業界で一緒に働きましょう。皆さんと働くことが出来る日を楽しみにしています」というべきところだと思いますが、向き不向きや価値観は人それぞれだと思います。自身の選択肢が狭くならないように、沢山考えてください。ただ、救護施設に限定するのなら、聞き馴染みなく不安に思われるかもしれませんが、意外と楽しい職場だと思います。

──ありがとうございました!

● 山内さんが働く「救護施設 三徳寮」(社会福祉法人大阪自彊館)のホームページはこちらから

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● 福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心がある方で、記事をご覧になって「こんな施設に見学に行ってみたい」「実際に職員の話を聞いてみたい」と思われた方は、大阪市社会事業施設協議会HPのお問合せフォームまで。事務局を担当する大阪市社会福祉協議会の職員が、あなたの思いをお聞きし、施設・団体等におつなぎします。

● この記事は、広報誌「大阪の社会福祉」と大阪市社会事業施設協議会HPの連動企画として、「福祉を学ぶ学生のための施設職職員との懇談会」(令和4年11月)に出席した若手職員の声をお届けしています。企画概要や他の職員の記事はこちらから。

※本記事の記載内容は令和5年2月時点の情報を基本としていますのでご了承ください。

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