ふだんのくらしをささえるしごと 西岡 実乃里さん(北田辺保育園)
このコーナーでは、福祉を学ぶ学生の方、福祉の仕事に関心のある方に向けて、大阪市内の社会福祉施設で働く若手職員の声を、Q&A形式でお届けします。
北田辺保育園 西岡 実乃里(にしおか みのり)さん
・保育園 保育士(資格:保育士)
・勤務年数:1年目(令和4年11月時点)
Q1 今の仕事に就いたきっかけをおしえてください。
こどもの頃から保育士になりたいという思いが強くあり、幼稚園教諭免許と保育士資格を取得できる学部がある大学に進学しました。4年制の大学に通っていたということもあって将来を決めるときに一般企業に就職しやすい環境で、こども関係の企業への就職の道も考えましたが自分のなかであまりピンと来なくて、やっぱりこどもとたくさん関わったり遊びを楽しんだりするなかでこどもの成長を直に感じられる保育士になりたいと思い、保育士になることを決めました。
私は、ひらがなや数字を学ぶといった、こどもが勉強するような園ではなく、たくさん体を動かして遊んだりどろんこになって楽しんだりするような、のびのびとこどもが過ごせる保育園で働きたいと思っていたので、その考えが共通していた今の保育園に就職しました。
Q2 担当している施設での仕事は、誰を対象とした、どんな仕事ですか?
4月から2歳児の担任をしています。朝、こどもを受け入れて月齢にあった制作をしたり散歩に行って公園で遊んだりします。その中でこどもと一緒に楽しみながらこどもの様子を見守り1日を過ごしています。
また、こどもが次の活動に見通しを持てるように声をかけたりこども自身が自分でやってみようと思えるように少し手を貸して援助したりします。
給食時のようす
Q3 仕事をしている中で感じる「やりがい」や「魅力」をおしえてください。
「これがやりがいになっている!」というような感じではなく、こどもとの毎日の関わりの中で、ふとした時に感じる今までできなかったことができるようになった!などのこどもの成長やこどもとの信頼関係を築く中で「せんせーい!!!」と呼んでくれること…というような何気ない日々のこどもの姿が自分の頑張れる力になっていると思います。
私は「こどもと関わり、こどもの成長を見守りたい」という思いで保育士になり、この保育士になりたいと思った理由を毎日実感できることがやりがいにつながっていると感じます。
Q4 仕事をしていて大変だったこと、苦労したことはありますか?
こどもの時からなりたいと思っていた保育士になって4月から2歳児の担任をしていますが、最初の3ヶ月間くらいは、すべてが慣れないことで分からないことだらけで、でもこどもはもちろん毎日登園して…という状況が本当に大変でしんどいと感じていました。しかし、毎日こどもと接して楽しんだり先輩の先生方にもたくさん助けてもらったりするなかで、だんだん仕事にも少しずつ慣れて乗り越えられたなと思います。
4月からもうすぐ1年経とうとしている今は、1人ひとり月齢差や個人差があるなかで、どうしたらこどもに1番伝わるのかを考えて1番伝わりやすいものは何かを見つけて実践していくことが難しく、日々勉強中です。
Q5 就職活動はどのようにしていましたか?
私は大阪市の保育園で働きたいとは思っていたのですが、大阪市に住んでいるわけではないので市内の保育園を1つも知らない状態から就職活動が始まりました。
まず、大阪市内の保育園が一覧になっているサイトを見て、自分の家から通える範囲の保育園をピックアップして、全てホームページを見ました。そこで、自分の思い(規模や保育観など)と当てはまる園を見学させてもらいました。園見学をして実際に保育園の雰囲気を見て今の園で働くことを決めました。
就職活動をするうえで「規模はどのくらいがいいのか」「通勤にはどのくらい時間をかけられるのか」「どのような保育がしたいのか」など何となくでも自分の考えを持っておくとスムーズに就職先を決められると思います。
保育室のようす
Q6 最後に福祉を学ぶ学生や、福祉の仕事に関心がある方に向けてメッセージをお願いします。
人との関わりの仕事なので大変な事も多いですが、日々のこどもたちとのやり取りのなかで癒されたり毎日頑張れる力をもらえたりして、自分自身が成長できるやりがいのある仕事だと思います。
資格の勉強や就職活動など大変だと思いますが、頑張ってください!
──ありがとうございました!
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● この記事は、広報誌「大阪の社会福祉」と大阪市社会事業施設協議会HPの連動企画として、「福祉を学ぶ学生のための施設職職員との懇談会」(令和4年11月)に出席した若手職員の声をお届けしています。企画概要や他の職員の記事はこちらから。
※本記事の記載内容は令和5年2月時点の情報を基本としていますのでご了承ください。